YO−YO's

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第9回 本物を見る会 〜陶芸の巻〜

第六回、七回に四万温泉に行った話を書きました。その旅の中でYO-YOは陶芸体験をしたことをちょこっと
書いたのですが・・・ 皆さん、覚えていますか?その時、作成したものがYO-YOの手元に届いたので、皆さ
んにお披露目しちゃいましょ。

そもそもYO-YOが何故、陶芸をしたいと思ったかと言いますと・・・・

友人に連れられて、とある和食器の専門店に行ったときのこと。その店は、なかなか味のある和食器が豊富
にそろえてあり、見るだけでその道の通になったような錯覚に陥ってしまいます。YO-YOもまんまとその錯覚
にハマってしまい、「あ〜 これなんかいいね、フムフム」といかにも判ったようにひとりごちてました。

和食器に関してはど素人のYO-YOだけど、沢山の中から自分の好みにあったものを探しているうちに
「あれ〜なんか穏やかなデザインばっかり目に付くなあ」と感じました。

これはどんな事を意味してるの?

YO-YOの心の中?

それともYO-YOの心が求めているもの?

そう考えてみたら、すごく陶芸に興味が湧いてきました。よし、これはヤルしかないのでは!!
単純なYO-YOは、計画していた四万温泉旅行に、早速陶芸体験を組み込んだのです。

そこはとある陶芸工房。目の前には粘土の塊。YO−YOを含めて10人くらいの陶芸体験希望者が
この粘土をどーしたものかと見つめています。

「作りたいものはきまっていますか〜?」

指導してくれるオバサン先生が見回しながらいいました。作りたいもの??
そう。YO−YOが作りたいものは【ビアマグ】
陶器のビアマグでビールをぐいっと!飲む。あ〜想像しただけで美味しそう。ねぇ。

オバサン先生が言うには・・・
マグや器系は、はじめに用意された粘土の半分で下部を作って、残りの半分をロープ状にして,作っておいた
下部の淵にクルクルとのせながら馴染ませていくってやり方で製作していくらしい。YO−YOが想像していた
のは、こう、ロクロをガンガングルグル回して、そして出来たものを「だめだぁ〜!!」とか言ってガシャン!と
叩き割る。納得いくまで叩き割る、みたいな硬派な世界だったんだけど・・・。

想像していた本格的なロクロは使わず、ただ机の上で粘土をコネコネしながら先生に教わったとおりに形をと
っていきました。まあ、陶芸というより、「粘土遊び」といった方がいいかな。

作り始めると、YO−YOの中の職人気質が沸々とわいてきた。この、陶芸体験をしているメンバーの中で 一番上手く作らなければ・・・。

そう、技工士の名に懸けて!!! 
私は物を作ることを生きる糧としているのよ!!ねえ。

ビアマグを作るとは言ったものの・・・
何もないところから、形をとっていくというのはなんと難しいものか! だって、考えてみてください。私が毎日
仕事で作っている技工物は、マージン・隣接面・咬合面と、全て決められた世界のものです。なんにも制約
が無い中で作るということは、例えば、広〜い野原で首輪をはずされた子犬がとまどいつつ、、、

「えっ・・・好きなように走り回っていいの?? ホントに??ク〜ン」

と、嬉しくもアリ、ちょっぴり怖かったりするのです。冒険ですよね、言うなれば。YO−YOは思いました。技工
と陶芸、同じ「手で物を作る」という世界のものだけど、その世界の中で両極端に位置しているものではないの
かと。決められた範囲の中で作るものと、何にも無い中で作るもの。
どーにかこうにかYO−YOも手で粘土をコネコネ、ビアマグの形に近づけていきました。作業の途中途中で


「あ〜 スパチュラ使いたいなぁ〜」
「筆あったら欲しいな」

ってかなり思いましたよ、ビアマグの内側とか手の届かないところがキレイに仕上がらないんです。
筆とかあったら、底とか、絶対キレイに仕上がるんですよ。
キタナク仕上げたら、恥ずかしいじゃないですか、技工士として!!
だからYO−YOは、もう周りの物音も声も聞こえないくらいに集中して粘土をさわっていました。陶芸は普段
の仕事しているときよりも集中できますよ、いや、集中していまうんです。ホントに。
職人心に火がついた!そんな感じ?

集中した甲斐あって、なかなかの形に仕上がりました。オバサン先生が教えてくれた教えに従いつつ、技工で
養ったあらゆるものを総動員してね。そんなYO−YOの作品に、オバサン先生の目が留まりました。「あなた
のが一番上手ね」この、オバサン先生から出た言葉、うれしかったな〜。技工士の名前も汚さずに済んだし。

こんな感じで、YO−YOの初陶芸体験は無事に終わったのです。しばらくして、陶芸のこともすっかり忘れて
いた頃。YO−YOのもとに焼きあがったビアマグが届きました。

ユウパックの箱を開けて、取り出したビアマグは、YO−YOの想像していた以上にシブく焼きあがっていまし
た。しか〜し!! 焼く段階で収縮するとは聞いていたものの、かなり収縮していました・・・マグの底を手で洗
えるくらいの大きさに作っておいたのに、もう手が入らなくなっていました。しかも、かなり重い。これにビール
を注いで飲むのは、女の子にはちょっと辛いかも。この大きさと、安定感、どっちかといったら花瓶て言った方
がしっくりきます。
そんなYO−YOは一回り小さくなったビアマグ?を見ながら、最初はこんなもんかな〜と思いましたね。
今度また陶芸をする時があったら、もうちょっとうまく作れると思うな。

そんなこんなで自分のために作ったビアマグは、まだ一度も使ってません。だって重いんだもんっ!

でも、そろそろ忘年会のシーズン。
このビアマグでビールをぐいっとやって
今年の反省会でもやりましょうか?


誰かつきあいません??

YO-YOでした


吠えろ歯科技工士