YO−YO's

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第11回「歯科技工士9年生」

yo-yoは2005年の4月で技工士9年生になる。

ああ、時が経つのはなんて早いのだろう。

気が付けば9年生である。

専門学校を卒業した時点では、自分がここまで技工の仕事を続けるとは思っていなかった。
というか、その時点では、はたして技工の世界で自分がやっていけるのか全くわからなかった。
yo-yoの通っていた専門は臨床模型などの授業が一切無く、いつもきれいな練習模型で実習をしていた。
しかし、そのきれいな模型でさえつまずいていたyo-yoには到底臨床に対応できるとは思えなかったのである。

それが、気が付いたら9年生である。

こんなこと、誰が予想していただろうか。
学校ではいつも出来の悪いチームに属していたのに、
いつの間にか同級生たちは結婚したりして技工から
離れ、本気(?)で技工をしているのはyo-yoだけである。
会社でも勤続9年目、会社の昔話がちょっと出来るだけの歴がある

しかし、しかし・・・

9年目とはいえ、実際yo-yoは『成長』しているのか?

技工歴に比べて技術の成熟度はいったいどうなのだろう?
いや、疑問に思うまでもなく劣っている。
毎日、毎日思う。

9年目にしてこの出来?

この程度?

こんなに時間かかってんの?

自己嫌悪の日々。

でもyo-yoの目の前には常に仕事が山積み。
毎日の仕事をこなすのが精一杯で、
一つ一つの仕事を振り返り反省することなく進んできてしまった結果が、この現状なのだろう。
そして、歯科技工士として一人立ちしようという気持ちもあまり強くなかった事も。

技工士9年生、そして今年29歳という年齢が、これからのyo-yoの身の振り方を嫌でも考えさせてくれる。
技工の仕事でこれからも生きて行くのか、はたまた別の道を目指すのか。
開業するには全く力が足りず、別の道に進むのも年齢的になかなかどうしたものだろう。

10年目を目前にして、やっぱり一度立ち止まって考えたい。
ベテラン技工さん達に言わせたら、9年や10年続けたから
って決して長いとはいえないだろうが、なんとなく、ひと区切
りつける必要があるような気がしてならないのである。
ここで考えることが、技工士10年生、30歳を迎える事に対して
決して意味が無いものにはならないんじゃないかなと。

yo-yoの大好きな女優の中の一人、寺島しのぶは女優業10年目にして
日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめとする各賞を総なめにして、
世間にその名を轟かせた。

yo-yoはその姿を見たとき、ものすごく感動し、そして憧れた。
10年間の積み重ねがそのまま本人の体から光り輝いて出ていた。
yo-yoも技工士を10年間続けたら、何か見えてくるものがあるのだろうか?
寺島しのぶを見るたびそう考える。もし、見えるとしたら、

それは何だろうか?

何も見えないかも知れないが、見るために続ける価値があるのかもしれない。

技工士10年生、そして30歳を拓けた未来として受け止めるため、
この一年を大切に過ごして行こう。 

そしてその先の人生につなげるため、意味のある『選択』が出来るように。

YO-YOでした


吠えろ歯科技工士